夏は清里 写真アルバム 美ヶ原牧場

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2010年8月15日掲載
(2010年夏の高原旅行)もどる すすむ(王ヶ鼻・御嶽山)

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 美ヶ原高原には、約400ヘクタールの牧場があり、6月から10月まで放牧が行なわれている。いくつもの酪農家の牛を育成のために牧場で預かる。美ヶ原高原の宿主さんらの話では、今年の放牧数は約260頭で、近年減っている。牛乳の価格を値上げできない、牛の世話で休みを取れないなど、仕事の厳しさを嫌う傾向があって、後継者が育たないことが主な原因だそうだ。

 高原には牛舎などの建造物はなく、日が照れば日にあたり、雨が降れば雨に濡れ、夜は星空を眺めながら眠りにつく、まったくの自然の状態である。とても人間には真似のできないことであるが、牛にとっては、よい環境なのだという。

 このように、美ヶ原に暮らす牛たちは、人工的な影響をほとんど受けず、その姿はとてものびのびとしている。ぼくは、美ヶ原の大自然をそのまま体現しているように思うので、エネルギーに触れるため、ここを訪ねると、いつも牛たちの様子を見にいく。

 柵のそばに寄ると、それこそ、牛歩という言葉どおり、ゆっくりと牛が近づいてくる。1頭また1頭。頭の毛が縮れていてかわいいので、撫でてみようとするが、後ずさりしてしまう。案外、慎重派だ。ではということで、作戦を変え、牧草を差し出して気をひく。空腹でないのか、それともひとからもらうのに慣れていないのか、食べようとはしなかった。




 白馬だ。

 よもぎを食べるというので、与えてみるが、おいしそうに食べない。ニンジンが配られて、馬の口に近づけると、バリバリ食べる。よもぎよりもニンジンのほうが好物なのだろう。ぷーんと、ニンジンの香りがしてくる。ニンジンの食べられない子どもがいるが、ニンジンをおいしそうに食べる馬を見せるとよいかもしれない。しかし、ニンジンがなくなると、よもぎも口にした。繊維が強そうだが、食べている。馬は、頭のよい動物で、しかも人懐っこくてかわいい。




 子馬もいる。

 ところで、ここ数年、鹿の繁殖が激しく、ぼくらも和田宿からの登山道の途中、2頭の鹿に出会った。民家に近いエリアだったので、少なからぬ驚きがあった。(美ヶ原は、自動車で登れる山として有名である)

 夜になると、牧場に大勢の鹿がやってきて、宿では鹿観察ガイドをやってくれる。暗闇にライトを向けると、光る目や白いお尻が見え、鹿のいることがわかる。鹿は、牧草を食べにくるらしい。鹿の繁殖によって、高山植物も食害にあっている。朝になると、お腹いっぱいになった鹿は、姿を消してしまう。

 ということは、鹿たちは餌を求めて、登山を繰り返しているということである。しかも、暗闇の中をである。毎日、なかなか重労働の生活を送っている。



 王ヶ鼻に向かう途中の美ヶ原の一風景。

 絵の中央に、美しの塔が建っている。なだらかな稜線が、淡い光の中に浮かんでおり、美しい。

 美ヶ原高原に来て、"美ヶ原はなにもない場所"だというひとがいる。自分の田舎のことを、緑豊かな土地なのに、"なにもない場所"というひともいる。そうやって、里を捨てみな都会にやってくる。里を大切にしながら、仕事は都会ということならわかるがそれは少ない。




(2010.8.2-3撮影 美ヶ原高原)

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